伝統を守りながら、新しい感覚を取り入れた、駿河流の鎌倉彫とカラクリタンス
☆静岡家具の歴史☆
江戸時代のはじめ、駿河の国(現静岡市)では、徳川が築いた駿府城や浅間神社を造営するために日本中から宮大工、彫り物、漆などの職人が集められました…。
完成後も駿河の住み易い気候・風土から、この職人達の多くがそのまま駿河に住み着き調度品を造り始めたのが駿河指物の期限で、更に気候が漆工芸に適していたため、漆塗りの伝統技術も盛んになり、調度品から鏡台、現在の静岡家具へと技術が伝承されています。
昭和24年(先代)より家具業界に携り、鏡台製造から小物・工芸品(鎌倉彫、塗り物)・カラクリタンスへと移り変わって来ました。
伝統を守りながら、新しい感覚を取り入れ、招き猫・不苦労(ふくろう)など縁起物を施した静岡鎌倉縁起彫。
金庫の役目にもなる、多彩な仕掛けのカラクリタンスは、多くの皆様に大変喜ばれております。
←人気商品 静岡鎌倉小物整理タンス21引き【菊詰め彫】
■昔の薬タンスをモチーフに、名前のとおり21もの引き出しがあり、カラクリも携えた整理タンスです。
オリジナルで人気の『菊詰め彫り』を前面に施してあり、見た目にも美しい姿を見せてくれます。
展示会では必ず売れてしまう人気物です。
ありがとうございます。
□カラクリ(仕掛け)の施された家具で、元々は金庫などない時代に、お金・宝石などの貴重品や人に見られたくない秘蔵品など
『大事な物を隠す』をテーマに、職人の遊び心と技術により考案されました。
そのカラクリの細工は、家具としての実用性を失うことなく機能するため現代においての金庫と同じ役目を果たし、金庫のように『入っています』
と謳うこともなく、人の眼を欺くものでした。
海外の影響を大きく受けた現代においても、カラクリタンスは十分に役目を果たし、欺いてくれます。
□外見は、しっとりとした風格のある古色に、堅牢な風趣の鉄金具をあしらい、使い込むほどに味わいが増し、伝統の重厚さと高級感を醸し出してくれます。
□周月工房では、昔からある細工に加え、現代ならであの細工も考案し、最高で17ヶ所もの仕掛けを施したカラクリタンスや、伝統の静岡鎌倉彫を組み合わせた
鎌倉カラクリタンスも製作しております。
□鎌倉彫とは、漆芸の一技法で、中国の堆朱技法(漆の層に彫刻を施す技法)を簡単にしたもので、『鎌倉時代に始まった木彫り漆塗り』のことをいいます。
伝統産地は、今も時代名がそのまま地名となっている鎌倉市、昔ながらの塗りの産地である、会津若松市、高岡市、そして静岡市、他で造られております。
□静岡は、古くから漆塗りの技法を活かした鏡台や茶箪笥の有数な産地で、鎌倉彫を施されたものも多く造られてきました。
箱物(タンスなど木を箱型に組みたてたもの)の鎌倉彫は、静岡で造られているものが多いんです。
※ 弊社売り上げの一部を、東日本大震災の復興支援金として寄付する取り組みを行っております。
周月工房 代表:望月慎一